パソコンと表示器間でプロジェクトを転送するためのツールを「転送ツール」と呼びます。
GP-Pro EXの状態ツールバーから[画面転送]アイコンをクリック(または[プロジェクト(F)]メニューの[画面転送(G)]-[その他の転送(E)]を選択)すると、転送ツールが起動します。
GP-Pro EXをパソコンにインストールせずに、転送ツールだけをインストールして使用することもできます。開発環境(作画するパソコン)とは別のパソコンで転送のみを実行する場合などに便利です。
34.11 転送ツールのみインストールして転送したい
プロジェクト送信
現在GP-Pro EXで開いているプロジェクト(または[プロジェクト選択]で選択したプロジェクト)を表示器へ送信します。
[CFカード出力先フォルダ]/[SDカード出力先フォルダ]を設定しているプロジェクトの場合、出力先フォルダ内のデータは表示器に挿入されているCFカード/SDカードへ送信されます。CFカード/SDカードにデータを送信したくない場合は、[転送設定]で[CFカードにデータを転送する]/[SDカードにデータを転送する]のチェックをはずしてください。
プロジェクト転送の条件によって、表示器のバックアップメモリ(SRAM)に格納されているデータが消去されます。バックアップメモリ(SRAM)に格納されているデータが消去される条件については、以下を参照してください。
34.13.1 転送時の制限事項
送信可能なプロジェクトのサイズは機種により異なります。機種ごとの送信可能サイズについては画面エリアの容量を参照してください。
1.5 機種別サポート機能一覧
プロジェクト受信
接続している表示器に記憶されているプロジェクトのデータを受信し、新規プロジェクト(*.prx)としてパソコン上の指定した場所に保存します。
CFカード/SDカードを使用しているプロジェクトの場合、表示器に挿入されているCFカード/SDカード内のすべてのデータも同時に受信され、指定した場所に保存されます。
プロジェクト比較
現在GP-Pro EXで開いているプロジェクト(または[プロジェクト選択]で選択したプロジェクト)と、接続している表示器に記憶されているプロジェクトを比較し、その結果を表示します。
[CFカード出力先フォルダ]/[SDカード出力先フォルダ]を設定しているプロジェクトの場合は、CFカード出力先フォルダ(またはSDカード出力先フォルダ)と表示器に挿入されているCFカード/SDカード内のデータの比較も行われます。
本体情報
接続している表示器のシステムバージョン、表示器が記憶しているプロジェクト情報や画面情報を読み込んで表示します。
システムバージョン
本体機種、バージョン、ドライババージョン
プロジェクト情報
プロジェクトファイル名、コメント、日付、作成者
画面一覧
ベース画面、ウィンドウ画面、共通画面などの各画面番号と種類、コメント、サイズ、日付
アラーム設定を行っていなくても、共通設定で[アラーム設定]を一度でも開いたプロジェクトを表示器に転送すると、アラームの情報も転送されます。
そのため[画面一覧]の[共通]タブで確認すると、アラームの情報が表示されます。
本体設定
以下の機種の[イーサネット設定]と[GP-Viewer EX機能キーコード設定]が編集できます。
SP5000シリーズ(オープンボックスを除く)
GP4000シリーズ(GP-410*を除く)でかつLANポートを持つ機種
LT4000 シリーズ
ST6000シリーズ
[本体設定]は、[通信ポートの設定]で[USB]または[LAN]を選択し、対象機種の本体情報が取得できた場合のみ表示されます。
[イーサネット設定]は[通信ポートの設定]で[USB]を選択した場合のみ編集できます。各設定項目については以下を参照してください。
M.17.2.7 本体設定
- イーサネット設定
[GP-Viewer EX機能キーコード設定]については以下を参照してください。
M.5.3 GP-Viewer
EXやRPAのライセンスを設定したい
M.17.2.8 本体設定
- 拡張機能設定
LANポートを複数持つ機種をお使いの場合、設定はLAN1(Ethernet1ポート)に対してのみ行えます。
CF/SDカード接続
次のように接続方法によって作業内容が異なります。
オフライン接続
CF/SDカード接続を行っている間、表示器は転送中モードに切り替わり、接続機器(PLCなど)との通信は切り離された状態となります。
出力先フォルダとCFカード/SDカード間で、ファイルのコピー、CFカード/SDカード内のファイルの削除、名前の変更などができます。
オンライン接続
CF/SDカード接続を行っている間も表示器は接続機器(PLCなど)との通信を行います。
CFカード/SDカード内の情報(ファイル名、ファイルサイズ、日付)が確認できます。
CFカード/SDカード接続後、最後の操作から約10分が経過すると表示器との接続は自動的に切断されます。
メモリローダ
[メモリローダ]ダイアログボックスを開きます。バックアップデータの作成や確認、バックアップデータからプロジェクトファイルの作成などができます。
[サイト送信]ダイアログボックスを開きます。
[転送設定]および[サイトデータの書き込み設定]には、[サイト転送設定]の設定内容が表示されます。[サイト転送設定]ダイアログボックスで設定した内容が表示されます。
転送元
[設定]をクリックすると、[転送設定]ダイアログボックスの[サイト転送設定]が表示されます。
34.12.1.2 サイト転送設定
拡張レシピ転送
現在GP-Pro EXで開いているプロジェクト(または[プロジェクト選択]で選択したプロジェクト)に含まれる拡張レシピのレシピグループを表示器へ送信します。
表示器と接続後、[拡張レシピ転送]ダイアログボックスが開きます。
表示器とUSB接続またはLAN接続している場合のみ動作します。
セキュリティデータ送信
セキュリティ機能を使用している場合、表示器にセキュリティデータや指紋データを送信します。ユーザIDモードの場合のみ転送できます。表示器は転送中モードに切り替わり、接続機器との通信は切り離された状態となります。
表示器とUSB接続またはLAN接続している場合のみ動作します。
セキュリティデータ受信
セキュリティ機能を使用している場合、表示器内のセキュリティデータや指紋データを受信して、パソコン上の指定した場所に保存します。ユーザIDモードの場合のみ転送できます。
表示器とUSB接続またはLAN接続している場合のみ動作します。
プロジェクト選択
表示器に転送したいプロジェクトファイル(*.prx)を選択するためのダイアログボックスが開きます。
プロジェクト情報
現在GP-Pro EX上で表示しているプロジェクト(または[プロジェクト選択]で選択したプロジェクト)の情報が表示されます。
[プロジェクト選択]で別のプロジェクトに変更すると、そのプロジェクトの情報に更新されます。
[プロジェクト情報]には、プロジェクトファイルの最終保存時の情報が表示されます。プロジェクトファイルの保存後、プロジェクトファイルのファイル名または更新日時が変更されても、その変更結果は反映されません。
プロジェクト情報表示枠の右にある矢印をクリックすると、転送するプロジェクトのランタイム、OSおよび接続機器ドライバのバージョンが確認できます。
転送設定
[転送設定]ダイアログボックスを開きます。通信ポートや転送方法の変更ができます。
転送設定情報
現在設定している表示器との通信ポートや転送方法の設定内容が表示されます。
[転送設定]で設定を変更すると内容は更新されます。