以下のいずれかの条件でプロジェクトを送信すると、表示器のバックアップメモリ(SRAM)に格納されているデータが消去されます。
[転送設定]ダイアログボックスの[転送設定]タブにある、[初期化の実行]の[バックアップメモリ(SRAM)]にチェックが入った状態で送信したとき
操作ログ、アラーム、サンプリング、ファイリング、内部デバイスバックアップの設定を変更して送信したとき
[プロジェクト転送]で[全転送]を選択して送信したとき
[システム転送]で[強制転送]を選択して送信したとき
異なるプロジェクトを送信したとき
プロジェクトを送信する際、必要に応じてシステムプログラム、プロトコルプログラム、フォントなどのデータも自動的に表示器にダウンロードされます。そのため転送に時間がかかることがあります。
ダウンロードが行われるのは次のような場合です。
表示器にまだ何もデータが入っていない状態(ご購入時のままの状態)で転送を行う場合
表示器が記憶しているシステムプログラム(Runtime)がGP-Pro EXのバージョンより古い場合
表示器が記憶しているプロトコルプログラム(ドライバ)のバージョンが古い場合や、プロジェクトの接続機器の設定を追加/変更した場合
表示器が持っていないフォントを画面作成時に使用した場合
ダウンロードが行われると表示器は一旦リセットされ、起動後は転送した画面が表示されます。
変更/追加した画面が多数あるプロジェクトを[プロジェクト転送]で[自動]を選択して送信すると転送に時間がかかることがあります。その場合は[全転送]を選択して送信してください。
プロジェクトコンバータでコンバートした直後のプロジェクトファイルと、GP-Pro
EXで保存したプロジェクトファイルでは、データ構造が異なります。
そのため、コンバートしたプロジェクトファイルをそのまま表示器へ転送した後、GP-Pro EXでプロジェクトファイルを保存または編集して再度表示器に転送すると、システムや通信設定を変更していなくても、システムプログラムやプロトコルプログラムがダウンロードされます。
表示器がオフラインモードの状態ではプロジェクトを転送できません。ただし、オフラインモードの[転送]-[プロジェクトファイルの転送]を実行したときは転送が可能です。
プロジェクトが送信されている間、表示器は転送モードに切り替わります。その間はオフラインモードの状態と同様で接続機器との通信は切り離されます。
表示器が記憶しているシステムプログラム(Runtime)の初期化処理中に異常がある場合は、エラーメッセージが表示器に表示され、再度プロジェクトファイルを転送する必要があります。
プロジェクトファイルは、基本的に同じ機種タイプの表示器にのみ転送可能です。ただし、以下の機種はお互いに転送できます。
GP-3000シリーズで制御機能に対応していない機種同士(GP-3200シリーズは同じ機種タイプにのみ転送できます)
GP-3000シリーズで内蔵DIOボード搭載タイプの機種同士
GP-3000シリーズでFLEX NETWORKタイプの機種同士
GP-3000シリーズでCANopenタイプの機種同士
GP-4201TM、GP-4301TM、GP-4000M(Rear Modular Type)同士
LT-4201TM(Module Type DIO)、LT-4301TM(Module Type DIO)、LT-4000M(Rear Module DIO)同士
SP5000シリーズ オープンボックスの機種同士(SP-5700WCDまたはSP-5800WCD以外のディスプレイを使用時)
GP-3300シリーズでは、[機種]にて選択した[リビジョン]が[Rev*-4以降]の場合、転送先表示器がリビジョン4未満であると転送に失敗します。ただしAGP-3310T/3360Tは、リビジョンに関係なく転送することができます。