1.5.6.1 GP-4100シリーズをお使いのお客様へ

GP-4100シリーズにはカラーモデルとモノクロモデルがあります。本書では、以下のように記載しています。

本書内での表記

機種

GP-4100シリーズ(カラーモデル)

GP-4114T / GP-4115T / GP-4116T (以降GP-411*Tと称します。)

GP-4115T3 (以降GP-411*T3と称します。)

GP-4100シリーズ(モノクロモデル)

GP-4104 / GP-4105 / GP-4106 / GP-4107 (以降GP-410*と称します。)

GP-4100シリーズ

カラーモデル、モノクロモデルの両方を意味します。

 

GP-4100シリーズ(カラーモデル)をご使用の場合

特徴

使用できない部品と機能

制限がある部品と機能

 

特徴

GP-4100シリーズ(カラーモデル)には以下の特徴があります。

GP-411*Tにはバックアップメモリはありませんが、内部メモリの一部をバックアップ領域として使用します。この領域を本書では便宜上「仮想バックアップメモリ」と呼びます。 仮想バックアップメモリのデータは、バックアップメモリ(SRAM)と同様に表示器の電源OFFや本体リセット後も保持されます。仮想バックアップメモリの使用量は、[プロジェクト]メニューの[プロパティ]-[プロジェクト情報]で[SRAM情報]を選択すると確認できます。

使用できない部品と機能

GP-4100シリーズ(カラーモデル)で使用できない部品と機能は以下のとおりです。

制限がある部品と機能

GP-4100シリーズ(カラーモデル)では、以下の部品や機能の一部に制限や機種による違いがあります。

部品 / 機能

特記事項 / 制限

スイッチランプ

  • AUX出力はできません。

  • 操作ログが取得できるかどうかは機種により異なります。
    GP-411*T : 取得できません。
    GP-411*T3 : 取得できます。

図形表示器

  • SDカードを使用する機能は使用できません。

Dスクリプト

共通設定[グローバルDスクリプト]

共通設定[拡張スクリプト]

  • 接続機器と通信を行う場合、通信方式にRS232Cを選択していても5V電源供給の設定はできません。

  • 以下の組み込み関数(命令)は使用できません。

  • [SDファイル操作]のファイル削除、ファイルリスト出力、ファイルリード、CSVファイルリード、ファイル名変更、ファイルライト

  • [その他]のアプリケーション起動、WinGPの終了

  • [ラベル設定]のPRN_CTRL、SD_FILELIST_NUM、SD_READ_NUM、SD_ERR_STAT

共通設定[アラーム設定]

  • アラーム履歴データが保存されるメモリは機種により異なります。
    GP-411*T : 仮想バックアップメモリに保存されます。
    GP-411*T3 : バックアップメモリに保存されます。

共通設定[サンプリング設定]

  • サンプリングデータが保存されるかどうかは機種により異なります。
    GP-411*T : 仮想バックアップメモリに保存されません。表示器の電源をOFFにするとデータは消去されます。
    GP-411*T3 : バックアップメモリに保存されます。

共通設定[レシピ設定]

  • ファイリングデータが保存されるメモリは機種により異なります。
    GP-411*T : [転送準備]を行うことで仮想バックアップメモリに保存されます。
    GP-411*T3 : バックアップメモリに保存されます。
    26.11 ファイリングデータの流れ

共通設定[起動画面設定]

  • [起動時プログレスバー表示設定]は設定できません。

システム設定[本体設定]

  • [動作設定]タブの[内部デバイスバックアップ]が設定できるかどうかは機種により異なります。
    GP-411*T : 設定できません。
    GP-411*T3 : 設定できます。

 

GP-4100シリーズ(モノクロモデル)をご使用の場合

特徴

使用できない部品と機能

制限がある部品と機能

 

特徴

使用できない部品と機能

GP-4100シリーズ(モノクロモデル)で使用できない部品と機能は以下のとおりです。

制限がある部品と機能

GP-4100シリーズ(モノクロモデル)では以下の部品や機能の一部に制限があります。

部品 / 機能

特記事項 / 制限

スイッチランプ

  • AUX出力はできません。

  • 操作ログの取得はできません。

  • 特殊スイッチは以下の機能のみ使用できます。

  • ウィンドウ表示スイッチ

  • アラーム履歴用スイッチ(アラーム部品で設定できないスイッチを除く)

  • ヒストリカルトレンドグラフ用スイッチ

  • セキュリティ(ログオン、ログオフ)

  • 操作ロック(GP-4104のみ使用可能)

  • モニタ起動スイッチ(デバイスモニタ)

  • リセット

  • オフライン

  • 接続機器データ転送

データ表示器

  • システムキーボードの配置位置指定はできません。

  • 操作ログの取得はできません。

  • システム設定[本体設定]-[表示設定]タブの[文字列表示器の言語を文字列テーブルと同期する]は使用できません。

キーボード/キー部品

  • パッケージ[DEC Keyboard]のキーボードのみ使用できます。

  • キー部品でFEP機能、AUX出力は使用できません。

  • USBキーボード接続はできません。

  • テキスト用キーボードは、キーをタッチする回数で入力する文字を決定します。

ヒストリカルトレンドグラフ

  • [過去データ表示]タブの[カーソル表示]および[時刻表示]タブの[カーソル時刻]は使用できません。

  • 拡大/縮小表示はできません。

アラーム

  • 操作用スイッチ[スクロール]、[絞り込み検索/ソート]、[異常解析]、[ラダーモニタ起動]は使用できません。

  • サマリ表示はできません。

  • アニメーションの設定はできません。

  • アラームメッセージの複数行表示はできません。

  • サブ表示の[テキストウィンドウ表示]、[動画表示]はできません。

  • [項目設定]タブでアドレスの表示設定はできません。

メッセージ表示器

  • 回覧メッセージは使用できません。

ウィンドウ

  • [ウィンドウ以外のタッチを無効にする]は設定できません。

  • ウィンドウのサイズや表示位置は1ドット単位で編集できます。

図形表示器

  • CFカードを使用する機能は使用できません。

トリガアクション

  • 特殊動作は使用できません。

Dスクリプト

共通設定[グローバルDスクリプト]

共通設定[拡張スクリプト]

  • 接続機器と通信を行う場合、通信方式にRS232Cを選択していても5V電源供給の設定はできません。

  • 1スクリプト内で、複数のデータ形式を混在させることはできません。

  • 以下の組み込み関数(命令)は使用できません。

  • 拡張スクリプトの[ファイル操作]のファイルコピー

  • [CFファイル操作]、[USBファイル操作]のファイル削除、ファイルリスト出力、ファイルリード、CSVファイルリード、ファイル名変更、ファイルライト、ラベル設定

  • [プリンタ操作]の送信、ラベル設定

  • [その他]のアプリケーション起動、WinGPの終了

  • [SIOポート操作]–[ラベル設定]のCF_ERR_STAT、CF_FILELIST_NUM、CF_READ_NUM、USB_ERR_STAT、USB_FILELIST_NUM、USB_READ_NUM、PRN_CTRL、PRN_STAT

共通設定[アラーム設定]

  • アラーム履歴データは仮想バックアップメモリに保存されます。

  • [アラーム種別]で[拡張]は設定できません。

  • アラームメッセージに対するデータ値の取得はできません。

  • アラームメッセージの複数行表示はできません。

  • サマリ表示はできません。

  • 印字はできません。

  • CSVファイルへの出力はできません。

  • アラーム履歴保存周期の指定ができます
    20.12.1 共通設定(アラーム設定)

共通設定[サンプリング設定]

  • 仮想バックアップメモリには保存はできません。表示器の電源をOFFにするとサンプリングデータは消去されます。

  • 印字はできません。

  • 内部デバイスへの集計データの書き込みはできません。

共通設定[レシピ設定]

  • レシピ(CSVデータ)を転送することはできません。

  • ファイリングデータの外部ストレージへの保存はできません。

  • ファイリングデータは[転送準備]を行うことで仮想バックアップメモリに保存されます
    26.11 ファイリングデータの流れ

共通設定[シンボル変数設定]

  • [ワードアドレス]、[ビットアドレス]のみ使用できます。変数は使用できません。

共通設定[文字列テーブル設定]

  • [インデックス数を拡張する]は使用できません。

  • [ユーティリティ]-[本体用ファイル作成]は使用できません。

  • システム設定[本体設定]-[拡張機能設定]タブの[文字列テーブル読み込み設定]で、[起動時にファイルを読み込む]は使用できません。

共通設定[セキュリティ設定]

  • パスワードのエクスポートはできません。

  • [機能別にセキュリティ設定する]は[オフライン画面移行]のみ使用できます。

フォント

  • イメージフォントで[縁を滑らかにする]は設定できません。

  • 標準フォントの固定サイズは設定できません。

  • システム設定[本体設定]-[拡張機能設定]タブの[互換設定]で、[標準品位フォントで描画]は使用できません。

バーコード

  • バーコードは1つのみ設定できます。

  • バーコードリーダ、2次元コードリーダはUSB接続のみ使用できます。表示器にバーコードリーダをつなぐ場合、必ず外部電源(セルフ電源に対応したUSBハブなど)からバーコードリーダに給電してください。表示器から電源供給することはできません。表示器がリセットするおそれがあります。

システム変数

  • HMIシステム変数のうち、サポートしている機能に関する変数のみ使用できます。ロジックシステム変数は使用できません

アニメーション

  • 可視アニメーションのみ使用できます。

デバイスモニタ

  • ワード一括モニタ、ビット一括モニタは使用できません。

  • ウィンドウサイズは200x80で固定です。

  • ウィンドウの最小化や移動はできません。

  • 複数機器の同時モニタはできません。

  • 表示可能なアドレス文字数は12文字までです。