表示器内部のデータ保存領域についてご説明します。
イメージ図
内部メモリ
GP-Pro EXから転送された画面データ、接続機器から取得したデータなどが保存されます。表示器の機種やプロジェクトの設定内容により、各保存領域の容量は異なります。
プロジェクトに設定できる画面数や部品数/機能数には制限があります。
2.1 プロジェクトファイルとは
2.2 設定できる部品数/機能数
画面エリア(アプリケーションメモリ)
主に作成した画面データが保存されます。
画面エリアの容量は、表示器の機種により異なります。
1.5 機種別サポート機能一覧
フォントエリア
システムで固定されているフォント以外のフォントが格納される領域です。このフォント格納エリアの容量を超えた場合は、画面エリアに格納されます。
フォントエリアの使用状況は、システム設定[フォント設定]で確認できます。
6.5 フォント設定の設定ガイド
以下の機種ではフォントエリアが使用できません。固定のフォント以外を使用する場合は、画面エリアを使用します。
GP-32**シリーズ
GP-4100シリーズ(モノクロモデル)
GP-4201TM、GP-4301TM
ST3000シリーズ
バックアップメモリ(SRAM)
表示器の電源をOFFにしてもデータを保持できるメモリです。
このメモリに保存できるバックアップデータの種類と、保存時の優先順位は次のとおりです。
操作ログデータ
アラーム履歴データ
サンプリングデータ(グループ番号の小さい順)
内部デバイスのバックアップデータ
レシピ(ファイリングデータ)
使用できるバックアップメモリ(SRAM)の容量は、表示器の機種により異なります。また、各機能の設定状況によりメモリの使用量は変動します。
バックアップメモリ(SRAM)の容量および各機能で使用するデータサイズは、[プロジェクト]メニューの[プロパティ] - [プロジェクト情報]で[SRAM情報]を選択すると確認できます。
バックアップメモリ(SRAM)内のデータは、表示器に内蔵されているバックアップ電池により維持されています。電池が切れるとデータは失われます。
充電式電池を内蔵している表示器の場合は、表示器へ電源を供給し、十分な充電を行ってください。充電は電源をONにしてから24時間でバックアップ可能なレベルまで充電されます。充電を完了するには、最大約120時間(5日間)必要です。お使いの表示器が必要な充電時間はハードウェアマニュアルでご確認ください。
交換式電池を内蔵している表示器の場合は、交換時期がくるとエラーメッセージが表示されます。ご使用の表示器のハードウェアマニュアルを参照して電池を交換してください。
表示されるエラーメッセージについては以下を参照してください。
T.7.1 表示器共通
バックアップメモリ(SRAM)内のデータは、次のタイミングで消去されます。
画面転送(プロジェクト送信)の実行時
オフラインモードで[ユーザーメモリの初期化]の実行時
オフラインモードで[バックアップSRAMの初期化]の実行時
画面転送などによりバックアップメモリ(SRAM)内のデータを消去したくない場合は、バックアップメモリ(SRAM)内のデータをCFカード/SDカードにバックアップし、画面転送後に表示器に戻すこともできます。
ただし、バックアップメモリ(SRAM)を使用する機能の設定を変更したプロジェクトファイルを表示器に転送した場合は、CFカード/SDカード内のバックアップデータがプロジェクトファイルと一致しなくなり、バックアップデータを表示器に戻せないことがあります。
CFカード/SDカードへのバックアップ方法については、以下を参照してください。
5.4.4.4 本体設定[動作設定]
– メモリカード設定
「保守/トラブル解決ガイド」 - M.17.7.3 転送
– SRAM->CFの転送/SRAM->SDの転送
「保守/トラブル解決ガイド」 - M.17.7.2 転送
– CF->SRAMの転送/SD->SRAMの転送
表示器が搭載しているバックアップメモリの種類は機種によって異なりますが、本書では総称してSRAMと表記します。
お使いの表示器が搭載しているバックアップメモリの種類は、ハードウェアマニュアルで確認できます。
GP-4100シリーズ(GP-411*T3を除く)にはバックアップメモリはありませんが、内部メモリの一部をバックアップ領域として使用します。この領域を本書では便宜上「仮想バックアップメモリ」と呼びます。
仮想バックアップメモリのデータは、バックアップメモリ(SRAM)と同様に表示器の電源OFFや本体リセット後も保持されます。GP-4100シリーズ(GP-411*T3を除く)でアラーム履歴、レシピ(ファイリングデータ)、輝度/コントラスト値の保存を実行すると、この仮想バックアップメモリに保存されます。
ワークメモリ
表示器の電源をOFFにするとデータが消去されてしまう、一時記憶用のメモリです。
ワークメモリ内のデータは、次のタイミングで消去されます。
表示器の電源をOFFにしたとき
表示器をリセットしたとき
画面転送(プロジェクト送信)の実行時
オフラインモードで[ユーザーメモリの初期化]の実行時
内部デバイス
表示器内に用意されているデバイスです。例えば、表示器内部で演算した値を一時的に格納したり、表示器内部で一時的に処理(制御)する場合のデータ格納先として使用します。
内部デバイスに格納されたデータは、次のタイミングで消去されます。
表示器の電源をOFFにしたとき
表示器をリセットしたとき
画面転送(プロジェクト送信)の実行時
オフラインモードへの移行時
内部デバイスのユーザーエリア内のデータはバックアップメモリ(SRAM)にバックアップできます。システム設定[本体設定]の[動作設定]タブで[内部デバイスバックアップ]を設定してください。
5.4.4.3 本体設定[動作設定]
- 内部デバイスバックアップ
内部デバイスは接続機器との通信方式(ダイレクトアクセス方式とメモリリンク方式)により使用できるエリアが異なります。詳細は以下を参照してください。
2.4 接続機器との通信について
2つの通信方式を併用する場合、LSエリアとメモリリンク方式のエリアは一部を除いて互いにリンクしています。詳細は以下を参照してください。
A.1.3.3 ダイレクトアクセス
/ メモリリンク併用時の制限事項
機能拡張メモリ
オプション品の「GP3000シリーズ機能拡張メモリ」を取り付けることで、さまざまな機能や設定数を拡張できます。オプション品の取り付けができる表示器機種は、以下を参照してください。
1.5 機種別サポート機能一覧
外部ストレージ
データ保存に使用できる外部ストレージは、表示器機種および使用する機能により異なります。
1.5 機種別サポート機能一覧
5.7 使用できる外部ストレージについて