5.4.4.4 本体設定[動作設定] - メモリカード設定

各種メモリカードにデータを保存する設定を行います。

データ保存

バックアップメモリ(SRAM)内に格納されたデータを外部ストレージに保存するかどうかを指定します。保存する場合、[保存先]を[CFカード](または[SDカード])、[USBストレージ]から選択します。

5.6.3 外部ストレージを使用する際の制限事項

コントロールワードアドレス

データの書き出しをコントロールするアドレスです。指定したアドレスから連続2ワード分を使用します。32ビットデバイスを指定した場合、下位16ビットのみ使用されます。
ファイル番号を指定してから、アドレスにコマンドを書き込みます。

コマンドとステータス

ファイル番号を指定してからコントロールアドレスにコマンドを書き込むと、データを指定した保存先へ書き出します。処理を行った結果(ステータス)がアドレスに反映されます。

データ

内容

0001h

ファイリングデータ

0002h

GP-PRO/PB III for Windows専用ロギングデータ(互換用)*1

0003h

GP-PRO/PB III for Windows専用折れ線グラフデータ(互換用)

0004h

GP-PRO/PB III for Windows専用データサンプリングのデータ(互換用)

0005h

ブロック1のアラーム履歴データ

0006h

ブロック2のアラーム履歴データ

0007h

ブロック3のアラーム履歴データ

0008h

ブロック4のアラーム履歴データ

0009h

ブロック5のアラーム履歴データ

000ah

ブロック6のアラーム履歴データ

000bh

ブロック7のアラーム履歴データ

000ch

ブロック8のアラーム履歴データ

0020h

GP-PRO/PB III for Windows専用ロギング(ループ動作)の自動保存開始(互換用)*2

0021h

GP-PRO/PB III for Windows専用ロギング(ループ動作)の自動保存終了(互換用)

*1 CSVファイルのフォーマットは、共通設定[サンプリング設定]の[表示/CSV保存]タブの設定内容に従って出力されます。ただし、日付フォーマットはyy/mm/dd固定です。
保存されるサンプリンググループ番号は「1」固定です。指定したファイル番号がすでに存在していた場合は、上書きで保存されます。

*2 指定したファイル番号がすでに存在していた場合は、そのファイルに追加で書き込まれます。

データ

内容

0000h

正常終了

0100h

書き込みエラー

0200h

外部ストレージが挿入されていない

CFカードカバーが開いている

SDカードが書き込み禁止になっている

0300h

書き込みデータが存在しない(データが設定されていない)

0400h

ファイル番号エラー(ファイルの番号が指定範囲を超えている)

0500h

コントロールワードアドレスへのコマンド書き込みと、Pro-Server EX、GP-Viewer EXもしくはEtherマルチリンクからバックアップメモリ(SRAM)へのアクセスが同時に発生。

再度コントロールワードアドレスへコマンドを書き込んで、処理を行ってください。

2000h

GP-PRO/PB III for Windows専用ロギング(ループ動作)の自動保存に対する正常応答(互換用)

コントロールアドレスの値がこの値の間、自動保存モードが継続されます。値が変更されると自動保存を終了します。

ファイル番号

ファイル番号を0~65535(ファイリングデータの場合は1~8999)で指定します。

ファイル番号を指定することにより、自動的にファイル名が決まります。

例えば、ファイル番号を「2」としてブロック1のアラーム履歴データ保存のコマンドを書き込むと、外部ストレージの[ALARM]フォルダ内に、ファイル名「Z100002.CSV」としてデータ出力されます。

ファイルの保存先フォルダとファイル名については、以下を参照してください。

5.7.1 保存先フォルダとファイル名について

保存先フォルダ分割設定

クリックすると次のダイアログボックスが開きます。

外部ストレージの保存先フォルダをファイル数で分割する

アラーム履歴データとサンプリングデータの保存先フォルダを分割するかどうかを指定します。

[1フォルダ内ファイル数]で指定したファイル数分を1つのフォルダとしてまとめて管理できます。

例) [1フォルダ内ファイル数]を「100」とし、ブロック1のアラーム履歴データを保存した場合

フォルダ

保存されるファイル

\ALARM\00000

Z100000.CSV ~ Z100099.CSV

\ALARM\00001

Z100100.CSV ~ Z100199.CSV

:

:

\ALARM\00655

Z165500.CSV ~ Z165535.CSV

  • ファイルの保存先フォルダとファイル名については、以下を参照してください。
    5.7.1 保存先フォルダとファイル名について

  • 設定はアラーム履歴データとサンプリングデータの両方に適用されます。どちらか一方のフォルダのみを分割したり、別々のファイル数を設定することはできません。

1フォルダ内ファイル数

1フォルダ内に保存するファイル数を、[50]、[100(推奨値)]、[150]、[200]、[250]、[300]、[350]、[400]、[450]、[500]から選択します。

[100(推奨値)]を選択すると、フォルダを分割しない場合に比べてファイル保存処理にかかる速度が速くなります。

  • ファイル番号から保存先フォルダが自動的に割り出されます。実際の分割フォルダ内のファイル数をカウントするものではないため、設定したファイル数以上のファイルがフォルダ内に存在することがあります。
    例えば[100(推奨値)]を選択し、アラーム履歴データのブロック1~8のすべてを保存した場合、1つの分割フォルダ内には800個のファイルが保存されます。
    また、共通設定[サンプリング設定]で[ファイル名に日時を付加する]にチェックを入れたことで同じファイル番号のファイルが複数ある場合や、手動で他のデータを分割フォルダ内に移動またはコピーした場合など、指定したファイル数に関係なく保存されます。

CFカード空き容量/SDカード空き容量

CFカード/SDカードの空き容量を内部デバイスに格納するかどうかを設定します。空き容量の目安がわかります。

空き容量格納アドレス

CFカード/SDカード空き容量を格納するアドレスを設定します。

ダイレクトアクセス方式の場合、先頭アドレスはLS20~LS2031、またはLS2096~8999、もしくはUSR0~USR29999の範囲内で1つ設定します。

メモリリンク方式の場合、先頭アドレスは20~2031、または2096~8999、もしくはUSR0~USR29999の範囲内で1つ設定します。

設定されたアドレスに0~65535(FFFFh)の範囲で値を格納します。格納される値の単位はKバイトです。

USBストレージ空き容量

USBストレージの空き容量を内部デバイスに格納するかどうかを設定します。空き容量の目安がわかります。

空き容量格納アドレス

USBストレージの空き容量を格納するアドレスを設定します。

ダイレクトアクセス方式の場合、先頭アドレスはLS20~LS2031、またはLS2096~8999、もしくはUSR0~USR29999の範囲内で1つ設定します。

メモリリンク方式の場合、先頭アドレスは20~2031、または2096~8999、もしくはUSR0~USR29999の範囲内で1つ設定します。

設定されたアドレスに0~65535(FFFFh)の範囲で値を格納します。格納される値の単位はKバイトです。

SRAM自動バックアップ

バックアップメモリ(SRAM)内のすべてのデータをCFカード/SDカードに自動で転送するかどうかを設定します。

コントロールワードアドレス

バックアップのトリガとなるコントロールアドレスを設定します。指定したアドレスから連続2ワード分を使用します。32ビットデバイスを指定した場合、下位16ビットのみ使用されます。

ビット0(転送トリガビット)をONにすると、CFカード/SDカードにバックアップを開始します。

ビット0とビット1をONにすると、システムカードにバックアップを開始します。

転送が正常に完了すると、ビット0(転送完了ビット)がONします。このビットONを確認して、コントロールアドレスのビット0をOFFしてください。転送完了ビットが自動的にOFFされます。

 

エラーコードの詳細は次のとおりです。システムカードにバックアップした場合は、次の「CFカード/SDカード」を「システムカード」に読み替えてください。

エラーコード

エラー名

詳細

0

正常終了

バックアップ処理が正常に終了した

4

外部ストレージなし

バックアップ時にCFカード/SDカードが挿入されていないか、CFカードカバーが開いている

5

ライトエラー

CFカード/SDカードの空き容量が足りないか、書き込み中にCFカード/SDカードが抜かれた

SDカードが書き込み禁止になっている

7

CFカードエラー

CFカードが正しくフォーマットされていないか、壊れている

転送時のタイミングは以下のとおりです。

SD/USB取り外し設定

SDカード/USBストレージの取り外しアイコンの表示方法を設定します。

アイコン表示位置

SDカード/USBストレージの取り外しアイコンの配置場所を[無し]、[右下]、[右上]、[左下]、[左上]から選択します。

  • 表示器の設置方法を[縦型]に設定している場合、アイコンは270度回転した状態で表示されます。

表示時間

SDカード/USBストレージの取り外しアイコンの表示を消去するまでの時間を0~60秒で設定します。

指定した時間が経過するとアイコンは自動的に消去されますが外部ストレージは接続されたままです。

アイコンを消去したくない場合は「0」に設定します。

USBフロントポート

SP5000シリーズを使用している場合に、ディスプレイモジュールのすべてのUSBポートを使用可能とするかどうかを設定します。

  • ボックスモジュールのUSBポートには影響しません。

ストレージアクセス失敗時にエラー表示しない

エラーメッセージRAAA024が発生しても、メッセージを表示しません。

T.7.1 表示器共通

*1 通信サイクルタイムとは、表示器から接続機器にデータを要求して取り込むまでの時間です。内部デバイスのLS2037にBin形式で格納されます。単位は10msです。
複数の接続機器を使用している場合の各通信サイクルタイムは、[システム設定]-[周辺機器一覧]の[接続機器管理アドレス一覧]に表示される内部デバイスアドレスで確認できます。
5.4.13 システム設定[周辺機器一覧]の設定ガイド

*2 表示スキャンタイムとは、1画面の表示と演算処理にかかる時間です。内部デバイスのLS2036にBin形式で格納されます。単位はmsです。