GP-Pro EXでは、接続機器アドレスや表示器の内部デバイスアドレスのほか、シンボルや変数、システム変数をアドレスとして使用することができます。
接続機器や表示器内部デバイスの個々のアドレスに対して自由な名前を付けたものを「シンボル」と呼びます。共通設定[シンボル変数設定]で登録します。登録できるシンボルの合計は10000個までです。
8.14.5 共通設定[シンボル変数設定]の設定ガイド
各アドレスはこの名前で管理でき、部品などのアドレスもこの名前で設定することができます。
割り付け可能なアドレス :
ビットアドレス、ワードアドレス
配列設定を行ったシンボルはロジックプログラムでは使用できません。
表示器内に用意されている変数領域に割り付けたものを「変数」と呼びます。各変数の詳細は、以下を参照してください。
30.3.2.2 変数タイプ
登録方法には以下の2つの方式があります。
変数方式 :
表示器内に用意されている変数領域に対して、データ形式を指定して自由な名前を付けることができます。
共通設定[シンボル変数設定]で登録します。
登録できる変数の合計は、表示器の機種により異なります。(GP-4100シリーズ(モノクロモデル)は変数登録できません。)
GP-3200シリーズ、ST3000シリーズ : 1000個
上記以外の機種 : 6000個
プロジェクトファイルを新規作成した場合は、[変数方式]が選択されます。
ロジック機能をサポートしていない機種を選択した場合は、[アドレス方式]を選択することはできません。
新規作成時のみ[アドレス方式]が選択できます。プログラム作成の途中から[アドレス方式]に変更できません。
30.3.2 フレキシブルな名前のアドレス(変数方式)を使用したい
アドレス方式 :
固有のアドレスが割り付けられている変数を使用します。たくさんのアドレスを扱う場合においては、1つ1つのアドレスに名前を付ける手間を省きます。
ロジックプログラムの作成中でも[アドレス方式]から[変数方式]に変更できます。ただし、変更後再度[変数方式]から[アドレス方式]に変更することはできません。
ロジックプログラムで使用しているアドレスが変数の個数をオーバーしていても[アドレス方式]から[変数方式]に変更することができます。その場合、ロジックプログラム上で登録されているアドレスのみ変数に変更します。
よって、ロジックプログラムで使用可能なアドレスすべてを変数に変更するわけではありません。
30.3.3 あらかじめ用意されたアドレス(アドレス方式)を使用したい
機器アドレス(デバイスアドレス)
機器アドレス(デバイスアドレス)では、[PLC1]X00100や[#INTERNAL]LS0100のように接続機器や表示器のアドレスをそのまま利用します。
外部アドレス
接続機器アドレス
接続機器のデータを参照します。
接続機器との通信方式がダイレクトアクセス方式の場合にのみ使用できます。
(例)[PLC1]X00100
接続機器の読み出し不可アドレスは使用できません。読み出し不可アドレスについては、「GP-Pro EX 機器接続マニュアル」を参照してください。
また、ロジックプログラムでは間接機器アドレスは使用できません。
内部アドレス
表示器内部で演算した値を一時的に格納したり、表示器内部で一時的に処理(制御)したりする場合のデータ格納先として使用します。
LSエリア
自由に使用できるユーザーエリアのほか、表示器の運転のために使用する領域もあります。
接続機器との通信方式がダイレクトアクセス方式の場合にのみ使用できます。
(例)[#INTERNAL]LS0100
USRエリア
30,000ワード、すべての領域を自由に使用できるユーザーエリアです。
(例)[#INTERNAL]USR00100
メモリリンク専用システムエリア
ホストの書き込み/読み込み要求の媒体となる領域です。
接続機器との通信方式がメモリリンク方式の場合にのみ使用できます。
(例)[#MEMLINK]0100
あらかじめ機能が定義された変数です。表示器の状態を表示したり、操作したりします。システム変数は削除することができません。