SP5000シリーズには以下の特徴と注意事項があります。
接続可能なボックスモジュールとディスプレイモジュールの組み合わせについては以下を参照してください。
1.4.3 SP5000シリーズ
バックアップメモリとしてNVRAMを使用しています。本書内の「SRAM」という記述を「NVRAM」に読み替えてください。
プレミアムディスプレイとアドバンストディスプレイ/エクストリームディスプレイで使える機能が異なります。ディスプレイモジュールを取り換える場合は、機能の違いを確認してから行ってください。
1.5.16.2 SP5000シリーズ
オープンボックスは、GP-Pro EXで作成したプロジェクトファイルを動かし接続機器と通信するだけでなく、API関数を使用して独自に作成したアプリケーションを実行することができます。詳細は以下を参照してください。
39.1 概要
LAN1、LAN2にはネットワーク部が異なるIPアドレスを設定してください。表示器内部で同一ネットワークセグメントのIPアドレスを設定すると、正常に通信できない可能性があります。
表示器が複数のLANポートを持つ場合でも、ルーティングやブリッジの機能はありません。
EtherマルチリンクやGP-Viewer EXで接続中に操作ロック機能を使用した場合、SP5000シリーズが持つ複数のイーサネット設定のうちどれか1つが操作ロック元のIPアドレスとして表示されされます。そのため、接続中のLANポートとは異なるIPアドレスが表示される場合があります。
オープンボックス以外のボックスモジュールをご使用で、強制転送を促すダイアログボックスが表示された場合、イーサネット接続での強制転送にはLAN1(Ethernet1ポート)を使用してください。LAN2(Ethernet2ポート)を使用すると、転送ツールがそのボックスモジュールを転送先として認識できません。
SP5000シリーズ以外の機種からSP5000シリーズへ機種変更した場合、またSP5000シリーズからSP5000シリーズの機種へ機種変更した場合の動作については、以下を参照してください。
5.6.1 機種変更の制限事項
オフラインモードでは、システムメニューまたは輝度/コントラスト調整バーを表示すると時刻表示などの表示更新が一時的に止まります。
SP5000シリーズのプロジェクトファイルは、同じボックスモジュールにのみ転送できます。
転送先 |
|||||||
スタンダードボックス |
パワーボックス |
エクストリームボックス |
オープンボックス |
||||
SP-5B00 |
SP-5B10 |
SP-5B90 |
SP-5B40 |
SP-5B41/SP-5B411/SP-5B412 |
|||
機種設定 |
スタンダードボックス |
SP-5B00 |
- |
- |
- |
- |
|
パワーボックス |
SP-5B10 |
- |
- |
- |
- |
||
エクストリームボックス |
SP-5B90 |
- |
- |
- |
- |
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オープンボックス |
SP-5B40 |
- |
- |
- |
|||
SP-5B41 |
- |
- |
- |
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|||
SP-5B411 |
- |
- |
- |
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SP-5B412 |
- |
- |
- |
|
*1 SP-5700WCDまたはSP-5800WCDをディスプレイモジュールに機種設定している場合は転送はできません。
またプロジェクトファイルで設定しているディスプレイモジュールと転送先のディスプレイモジュールが異なると、表示が途切れたり拡大表示や縮小表示により正しく表示されない場合がありますのでご注意ください。
エクストリームディスプレイにはステータスLEDがないため、スタンバイモード([画面OFF]を設定している場合)などの状態をLEDのホタル点灯で確認することはできません。
システムカードについて
SP5000シリーズ(スタンダードボックスを除く)はシステムカード内に表示器のシステム設定やプロジェクトファイルなど、表示器が動作するために必要な情報を持っています。システムカードは定期的にバックアップすることをお勧めします。ボックスモジュールが破損した場合は、バックアップしていたシステムカードを同じ型式のボックスモジュールに差し替えることで迅速な復旧作業ができます。
システムカードのバックアップについては、弊社サポート専用サイト(http://www.pro-face.com/trans/ja/manual/1001.html)をご覧ください。
システムカードのデータを別のボックスモジュールで不正に使用されるのを防ぐために、パスワードを設定しておくことをお勧めします。
23.10.1.1 パスワード設定
システムカードを交換するときは、表示器の電源を切り、ボックスモジュールをディスプレイモジュールから取り外してください。システムカードの交換方法やメンテナンスオプション品についてはハードウェアマニュアルでご確認ください。
エクストリームボックス、エクストリームディスプレイ: 「SP5000Xシリーズハードウェアマニュアル」
上記以外の機種: 「SP5000シリーズハードウェアマニュアル」
製品型式の異なるボックスモジュール間でシステムカードを交換することはできません。
システムカードを別のボックスモジュールに差し込むと、ボックスモジュール内のバックアップメモリが初期化されます。必要に応じて事前にバックアップメモリのデータを外部ストレージにバックアップしてください。
5.4.4.4 本体設定[動作設定]
- メモリカード設定
ボックスモジュール用DC電源アダプター (DC Power Supply Adapter)
ボックスモジュール用DC電源アダプターを装着すると、ディスプレイモジュールを取り付けることなくボックスモジュール(エクストリームボックスを除く)を使用することができます。
ご使用の際は、「ボックスモジュール用DC電源アダプター取扱説明書」や「SP5000シリーズハードウェアマニュアル」をご確認ください。
マニュアルは弊社サポート専用サイト(http://www.pro-face.com/trans/ja/manual/1001.html)からダウンロードできます。
プロジェクトファイルを転送する時やメンテナンス時には、プロジェクト作成時に選択した[画面サイズ]と同じ解像度のディスプレイ
*1を必ず接続した状態で作業を行ってください。正しくセットアップできているか判断できない可能性があります。
*1 パワーボックスまたはスタンダードボックス : ディスプレイモジュール / オープンボックス : ディスプレイモジュール、フラットパネルディスプレイまたは市販のディスプレイ
対応しているディスプレイモジュールは以下を参照してください。
1.4.3 SP5000シリーズ
システム設定[本体設定]-[遠隔監視設定]で[Pro-face Remote HMI]の[使用する]にチェックを入れてください。エラーが発生した場合に、Pro-face Remote HMIで確認できます。
内部デバイスや接続機器アドレスにステータスを格納する機能を使用する場合は、アドレス値の監視やI/Oを使用するなど、必要に応じて外部機器側で表示器のエラーを検出できるようシステムを設計してください。
オープンボックスをご使用の場合、DC電源アダプターのSDカード取り出しスイッチ(EJECT)は使用できません。SDカードの取り外し方法は「ボックスモジュール用DC電源アダプター取扱説明書」を参照してください。
パワーボックスまたはスタンダードボックスをご使用の場合、DC電源アダプターのLANポートは使用できません。