34.3.3 転送手順 - あらかじめ設定されているIPアドレスで転送する

IPCシリーズおよびSP5000シリーズオープンボックス以外の機種をご使用の場合、工場出荷時のIPアドレスのままプロジェクトファイル(*.prx)の転送ができます。

転送準備

パソコンのIPアドレスとサブネットマスクを以下のように変更します。

 

IPアドレス

サブネットマスク

SP5000シリーズ(オープンボックスを除く)、ST6000シリーズに転送する場合

LAN1 : 192.168.1.***

(***に100以外の値 : 1~254を設定)

 

LAN2 : 192.168.2.***

(***に100以外の値 : 1~254を設定)

255.255.255.0

GP-4G01に転送する場合

192.168.1.***

(***に100以外の値 : 1~254を設定)

255.255.255.0

その他の機種に転送する場合

10.255.255.***

(***に1~254の値を設定)

  • 表示器に設定されているIPアドレスと違う値を***部分に設定してください。
    表示器に設定されているIPアドレスは、表示器の電源をONしたときに表示される[初期転送モード]画面の[イーサネット設定]で確認できます。

255.0.0.0

転送手順

  1. 表示器にLANケーブルを接続し、GP-Pro EXがインストールされているパソコンとネットワークを組みます。

  2. 表示器の電源をONします。[初期転送モード]画面が表示されます。(GP4000シリーズ、LT4000シリーズ、SP5000シリーズ、ST6000シリーズをご使用の場合は、[Welcome]画面が表示されます。)[初期転送モード]画面の[Agree/同意する]または[Welcome]画面の[Agree]を押してください。表示器が再起動されます。

    • [Agree/同意する]または[Agree]が表示されない場合は次の手順に進んでください。

  3. [初期転送モード]画面またはWelcome画面が表示されます。イーサネット設定を行う必要はありません。

    • [初期転送モード]画面または[Welcome]画面は、表示器をご購入いただいた直後に電源をONした際の画面です。一度プロジェクト転送を行うと、以降はこの画面は表示されません。

  4. GP-Pro EXの状態ツールバーから画面転送アイコンをクリックして転送ツールを起動します。

  5. [転送設定]ボタンをクリックします。次のダイアログボックスが開きます。[通信ポートの設定]で[LAN]を選択し、[自動検索]にチェックが入っていることを確認して[OK]をクリックします。

    • GP-Pro EXの[プロジェクト(F)メニュー]から[画面転送(G)] - [転送設定(C)]を選択しても、同じダイアログボックスを開くことができます。

    • 自動検索できない場合は、[PASV]にチェックを入れると検索できるようになる場合があります。

  6. [プロジェクト送信]をクリックすると[本体の選択]ダイアログボックスが開き、あらかじめ設定されていた表示器のIPアドレスが表示されます。
    IPアドレスにチェックを入れて[OK]をクリックします。複数のIPアドレスにチェックを入れると、一回で複数の表示器にプロジェクトを送信できます。


     

    • 表示器側のIPアドレスやサブネットマスクを変更してしまうと検出されません。
      変更した場合はパソコン側もその設定にあったIPアドレスとサブネットマスクに設定しなおしてください。

     

  7. 接続キーを設定し、[OK]をクリックします。アイコン[]をクリックするとキーが表示されます。

    • [接続キー設定]ダイアログボックスは初回転送時のみ表示されます。初回転送時に接続キーを設定する必要があります。

    • 2回目以降の送信時は[接続キー認証]ダイアログボックスが表示されます。なお、[接続キー設定]ダイアログボックスで[接続キーを転送時に確認する]のチェックを外した場合は表示されません。

    • 初回転送時に表示される[接続キー設定]ダイアログボックス以外で[接続キーを転送時の確認する]の設定を変更したい場合は、オフラインで設定してください。
      M.17.4.3 パスワード設定 - 接続キー

  8. 転送が開始されます。
    転送中はダイアログボックスが表示され、通信状態が確認できます。
    (表示器は転送中モードに切り替わり、接続機器(PLCなど)との通信が切断された状態になります。)

  9. 転送が完了すると、ダイアログボックスの状態表示が[転送中]→[転送完了]に変わります。
    [閉じる]をクリックしてダイアログボックスを閉じます。
    (表示器はリセットされ、転送したプロジェクトの画面が表示されます。)

  10. ダイアログボックスを閉じると転送ツールに戻ります。[閉じる]をクリックして転送ツールを閉じます。