使用する
Pro-face Remote HMI機能を使用するかどうかを設定します。チェックを入れると、表示器がPro-face Remote HMIのサーバとして動作します。
サーバ名
サーバ名を32文字以内で設定します。使用可能な文字は半角英数字と次の半角記号です。
半角記号: ! " % & ' ( ) * + , - . / : ; < = > ? _
クライアント側のサーバーリスト画面に表示され、サーバを区別する際に使用します。
サーバ名を設定したくない場合は、半角スペースを入力してください。
接続パスワード
クライアント側からサーバへの接続時に入力するパスワードを設定します。
パスワードは半角8~16文字以内で設定し、アルファベットの大文字、小文字、数字および次の半角記号をそれぞれ1文字以上含める必要があります。
半角記号: ! " % & ' ( ) * + , - . / : ; < = > ? _
アイコン[]をクリックするとパスワードが表示されます。
接続モード選択
クライアントとサーバとの接続モードを選択します。
同期/非同期
クライアントとサーバを同期モードで接続後、クライアント側から同期/非同期の切り替えが可能になります。
同期
同期モードでのみ接続可能にします。
非同期
非同期モードでのみ接続可能にします。
システム変数(#H_RemoteHMI_Connect_Status)で接続モードが確認できます。
[非同期]を選択した場合は、[複数クライアントからの同時接続を許可する]は設定できません。
ポート番号
Pro-face Remote HMI機能で使用するポート番号を設定します。設定したポート番号から連続した3ポートが使用されます。
接続タイムアウト時間
接続タイムアウトと判断するまでの時間を設定します。
クライアント側からの操作が無い状態で接続タイムアウト時間が経過すると、サーバがクライアントとの接続を切断します。
時間経過による接続切断を行いたくない場合は、"0"を設定してください。
表示器の負荷調整
サーバからクライアントへ応答する周期を選択します。
通常
クライアントへの応答が約300msec周期で行われます。
表示器優先
RemoteHMI以外の機能が優先され、クライアントへの応答周期が長くなります。
クライアント優先
クライアントへの応答周期が短くなります。通信状況が良く、リアルタイムで表示更新を行いたい場合に使用します。
GP4000シリーズまたはLT4000シリーズで[クライアント優先]を選択した場合は、[複数クライアントからの同時接続を許可する]を設定できません。
タッチ操作の占有時間
サーバまたはクライアントのどれか1台でタッチ操作やファンクションキーの操作が行われると、[タッチ操作の占有時間]の間、その他の機器からのタッチ操作やファンクションキーの操作を止めます。
0を設定すると、この機能は動作しません。
GP4000Hシリーズをお使いで、[変換アダプタ]を"使用する"に設定している場合、クライアント側がタッチ操作中であっても[F1]、[F2]キーを押すとDOUT出力されます。
非同期接続時の初期画面番号
クライアント側から非同期モードで接続された場合、または同期モードから非同期モードへ切り替えた場合に表示する画面番号を設定します。
0を設定すると、サーバ側で表示している画面が表示されます。
タッチ操作の占有制御
ワードアドレスを使ってクライアント側またはサーバ側のどちらのタッチ操作を有効にするのかを強制的に切り替えます。
コントロールワードアドレス
タッチ操作の切り替えを制御するためのワードアドレスを設定します。
値 |
内容 |
0(00) |
ワードアドレスによる切り替え機能は無効 |
1(01) |
サーバ側のタッチ操作のみが有効*1 |
3(11) |
クライアント側のタッチ操作のみが有効 |
*1 表示部の無い機種をご使用の場合は、タッチ操作によるクライアント側の制御はできません。ご注意ください。
コントロールワードアドレスに表の値以外を設定した場合は、コントロールワードアドレスによる切り替え機能は無効になります。
システム変数(#H_RemoteHMI_Touch_Status)でタッチ操作の占有状況が確認できます。
アラームモニターを使用する
各サーバでアラームが発報しているかどうかをクライアントのサーバーリスト画面で確認することができます。
アラームモニター機能が使用できるのはアラーム履歴で設定しているアラームのみです。流れ表示やサマリ表示で設定したアラームを確認することはできません。
取得モード
ヒストリ/アクティブ
アラームの[ヒストリ]または[アクティブ]の履歴データを確認し、クライアントにアラーム発報の有無を共有します。アラームの発報、復旧の状態を知りたい場合はこちらを使用してください。
アラームの履歴データが必要です。メニュー[共通設定]-[アラーム設定]-[共通設定]タブで"ヒストリ"または"アクティブ"の履歴記憶数を設定してください。
アラーム設定で"ヒストリ"と"アクティブ"の両方を設定している場合、アラームモニターは両方の発報状況を共有します。
ログ
アラームの[ログ]の履歴データを確認し、クライアントにアラーム発報の有無を共有します。アラームが復旧しても履歴データ内にアラーム発報時のデータが残っていると、クライアント側にはアラーム発報ありと表示されます。
アラームの履歴データが必要です。メニュー[共通設定]-[アラーム設定]-[共通設定]タブで"ログ"の履歴記憶数を設定してください。
切断検知時間(#H_RemoteHMI_DisconnectMode)の初期値
システム変数"#H_RemoteHMI_DisconnectMode"の初期値を設定します。設定の単位は"秒"です。
#H_RemoteHMI_DisconnectModeを使用すると、クライアントとの接続障害が発生した場合、通常のタイムアウト時間(約30秒)を待たずに、システム変数に設定された時間でクライアントとの通信を切断します。
クライアントからの操作中に接続障害が発生した場合に、素早く通信を切断することで意図しない操作を防ぎます。
A.2.2.2 ワード型
- #Hシステム変数
複数クライアントからの同時接続を許可する
複数台のクライアントから同時にサーバに接続できます。最大同時接続数は、サーバにより異なります。
IPCシリーズ、SP5000シリーズ : 5台
GP4000シリーズ(GP-4201TM、GP-4301TM、GP-Rear Moduleを除く)、LT4000シリーズ : 3台
GP-4201TM、GP-4301TM、GP-Rear Module : 2台
非同期モードで接続できるのは1台のみです。すでに非同期モードで接続しているクライアントが存在する場合は、他のクライアントは非同期モードに切り替えられません。
複数クライアントから同時接続する場合は、[タッチ操作の占有時間]に0を設定しないでください。設定した場合、複数のクライアントから同じモーメンタリスイッチに同時にタッチすると正常に動作しません。
非同期画面を接続機器から切り替える
接続機器を使って、非同期モードに設定しているクライアントの画面を切り替えます。
Pro-face Remote HMIを[使用する]が有効にされており、かつ[接続モード選択]が[同期/非同期]または[非同期]に設定されている場合に選択できます。
接続機器に割り付けたシステムデータエリア[切り替え画面番号]のビット15(強制画面切替ビット)がONの場合、画面切り替えスイッチによるクライアントの画面切り替えはできません。ただし、画面番号制御アドレスによる画面切り替えは動作します。
画面番号制御アドレス
接続機器を使って、非同期モードに設定しているクライアントの画面を切り替えるためのワードアドレスを入力します。
[画面番号制御アドレス]には非同期モードで接続中のクライアントが表示している画面番号(現在値)が格納されます。
間接機器のアドレスは設定できません。
データ形式は、システム設定[本体設定]-[表示設定]タブの[表示画面番号のデータ形式]に依存します。
5.4.2.1 本体設定[表示設定]
- 画面設定