拡張レシピデータは外部ストレージや表示器のバックアップメモリ(SRAM)を使用することなく、表示器と接続機器間で転送できます。
転送方法は、タッチで転送する手動転送と、システム変数を使って転送する自動転送の2つがあります。
拡張レシピデータの転送中にオフラインモードへ移行したり表示器の電源を切った場合、転送処理は中止されます。
タッチで転送 (手動転送)
拡張レシピリストでレシピを選択し、転送用スイッチをタッチします。
拡張レシピリストの機能説明については以下を参照してください。
26.30.1 拡張レシピリスト / 拡張レシピデータリストについて
接続機器から表示器への転送が開始されると、拡張レシピリストの表示内容が一時的に消えます。
自動転送
システム変数を使用して転送します。
システム変数の詳細については以下を参照してください。
A.2.2 HMIシステム変数 - #Hシステム変数
表示器から接続機器へ転送する
#H_RecipeGroupIDにレシピグループIDを格納します。
#H_RecipeIDにレシピIDを格納します。
#H_RecipeControlSendをONにします。指定したレシピグループID、レシピIDのデータが接続機器に書き込まれます。
転送が完了すると、#H_RecipeProcessingのビット1(転送完了ビット)がONになります。転送完了ビットがONしたことを確認して、#H_RecipeControlSendをOFFにしてください。
Bit0: 転送中(転送が終わると自動的にOFFになります)
Bit1: 転送完了(#RecipeControlSendをOFFすると自動的にOFFになります)
接続機器から表示器に読み出す場合
#H_RecipeGroupIDにレシピグループIDを格納します。
#H_RecipeIDにレシピIDを格納します。
#H_RecipeControlUploadをONにします。接続機器のデータが読み出され、表示器内の指定したレシピグループID、レシピIDのデータが上書きされます。
転送が完了すると、#H_RecipeProcessingのビット3(受信完了ビット)がONになります。受信完了ビットがONしたことを確認して、#H_RecipeControlUploadをOFFにしてください。
Bit2: 受信中(データの読み出しが終わると自動的にOFFになります)
Bit3: 受信完了(#H_RecipeControlUploadをOFFすると自動的にOFFになります)
転送の処理状況は#H_RecipeProcessingに格納されます。また処理結果は#H_RecipeResultTransferに格納されます。
#H_RecipeControlSendと#H_RecipeControlUploadは同時に処理することはできません。どちらもONの場合は、先に接続機器への転送処理を行ってから、表示器への転送処理が行われます。
転送処理中にレシピグループIDやレシピIDが変更されても、処理開始時に#H_RecipeGroupIDまたは#H_RecipeIDに格納されていた値を元に処理されます。