マップアドレスは、特定の要素と連動するアドレスです。拡張レシピグループの各要素に設定でき、レシピの選択時や要素値の編集時に要素の値がマップアドレスに書き込まれます。マップアドレスを割り当てることで拡張レシピ用の部品を使わずに要素値の表示や編集ができます。
マップアドレスを使って要素値の編集を行う場合、編集後にシステム変数を使って要素値の保存を行ってください。マップアドレスの値を編集しただけでは表示器内の拡張レシピは更新されません。保存を行わずに拡張レシピを転送すると、編集前の値が転送されます。
各レシピに設定されたセキュリティレベル以上のレベルでログインし、操作を行ってください。レシピのセキュリティレベルより低いレベルで操作を行った場合、システム変数を操作してもマップアドレスの値を要素値として保存することはできません。
[マップアドレス]を使用すると、拡張レシピの最大登録数が少なくなります。
例. ラベルの言語数が2言語、全要素のデータ形式が16ビット、入力制限の設定がされていないレシピグループの場合
マップアドレス未使用:100レシピ、1000要素のレシピグループを29個と100レシピ、317要素のレシピグループが作成できます
マップアドレス使用(全要素に設定):100レシピ、1000要素のレシピグル―プを28個と100レシピ、295要素のレシピグループが作成できます。
マップアドレスと要素値の更新
マップアドレス(D500)は、RecipeAの選択時にはElement1の値"100"が書き込まれ、RecipeBの選択時にはElement1の値"300"が書き込まれます。
表示器側でRecipeBの要素値を変更し、保存を行うとマップアドレス(D500)の値も更新されます。
マップアドレス(D500)の値を直接編集しても拡張レシピの要素値に反映されません。システム変数#H_RecipeControlMapAddressを使って要素値の保存を行うと選択中の拡張レシピに反映されます。必ずシステム変数で保存を行ってから拡張レシピの転送を行ってください。