[I/Oドライバ設定]画面で各端子への割り付けが完了すると、次に[I/O画面]で標準入出力端子に変数を割り付けます。ただし、特殊I/Oを割り付けた端子には、特有の情報を格納するためのシステム変数 (整数型) がすでに割り付いています。
以下、システム変数の詳細について示します。
システム変数 |
内容 |
常時 |
高速カウンタ |
PWM出力 |
パルス出力 |
パルスキャッチ |
拡張I/Oボードのファームウェアバージョン |
- |
- |
- |
- |
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特殊I/O制御 |
- |
|||||
特殊I/O出力 |
- |
- |
||||
特殊I/Oパラメータ変更 |
- |
- |
||||
特殊I/Oパラメータ異常 |
- |
- |
||||
加減速パルステーブル制御 |
- |
- |
- |
- |
||
カウンタ入力制御 |
- |
- |
- |
- |
||
カウンタ外部入力制御 |
- |
- |
- |
- |
||
カウンタ入力状態*1 |
- |
- |
- |
- |
||
CH*の出力周波数 |
- |
- |
- |
- |
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CH*のONデューティ値 |
- |
- |
- |
- |
||
CH*の出力周波数 |
- |
- |
- |
- |
||
CH*の出力パルス数 |
- |
- |
- |
- |
||
CH*の初期出力周波数 |
- |
- |
- |
- |
||
CH*の加減速時間または加速時間*1 |
- |
- |
- |
- |
||
CH*のパルス減速時間*1 |
- |
- |
- |
- |
||
CH*の現在の周波数*1 |
- |
- |
- |
- |
||
CH*のパルス出力数現在値 |
- |
- |
- |
- |
||
CH*のカウント方式 |
- |
- |
- |
- |
||
CH*のサンプリングモード選択時のタイムベース*1 |
- |
- |
- |
- |
||
CH*のプリロード値 |
- |
- |
- |
- |
||
CH*のプリストローブ値 |
- |
- |
- |
- |
||
CH*のONプリセット値 |
- |
- |
- |
- |
||
CH*のOFFプリセット値 |
- |
- |
- |
- |
||
CH*のカウンタ現在値 |
- |
- |
- |
- |
拡張I/Oボードのファームウェアバージョン (#L_ExIOFirmVer)
下位16ビットで拡張I/Oボードのファームウェアのバージョンが格納されます。
「Revision 01.05」の場合は、「0x0105」と格納されます。
特殊I/Oの動作制御と状態確認をします。
特殊I/Oの種類と設定したCH番号によって使用するビット番号が異なります。
PWM出力
|
ビット番号 |
機能 |
種類 |
詳細 |
表示器 |
|
LT4000 |
LT3000 |
|||||
a |
4(n-1)+0 |
PWM出力制御 |
コントロール ON中 |
PWM出力を行います。OFFにすると出力が停止します。 |
||
b |
4(n-1)+1 |
強制同期 |
コントロール 立上り |
PWM出力の出力パルス位相をリセットします。一致入力と同じ機能です。 |
- |
|
c |
4(n-1)+2 |
イネーブル入力の許可 |
コントロール ON中 |
イネーブル入力機能を有効にします。イネーブル機能を動作させるには、このビットとイネーブル入力信号の両方をONにする必要があります。 |
- |
|
d |
4(n-1)+3 |
一致入力の許可 |
コントロール ON中 |
一致入力機能を有効にします。一致入力機能を動作させるには、このビットと一致入力信号の両方をONにする必要があります。 |
- |
|
e |
4(n-1)+16 |
PWM出力状態 |
ステータス |
1: PWM出力が出力中です。 0: PWM出力が停止しています。 |
||
f |
4(n-1)+17 |
強制同期状態 |
ステータス |
1: 強制同期ビット(b)によって強制同期が実行されるとONになります。このビットは自動的にはOFFになりません。 0: 強制同期は停止しています。 |
- |
|
g |
4(n-1)+18 |
イネーブル入力の許可状態 |
ステータス |
1: イネーブル入力の許可ビット(c)がONになり、イネーブル入力機能が有効です。 0: イネーブル入力の許可ビット(c)がOFFになり、イネーブル入力機能が無効です。 |
- |
|
h |
4(n-1)+19 |
一致入力の許可状態 |
ステータス |
1: 一致入力の許可ビット(d)がONになり、一致入力機能が有効です。 0: 一致入力の許可ビット(d)がOFFになり、一致入力機能が無効です。 |
- |
*各CHに該当するビット番号は、"n"にCH番号をあてはめて計算してください。
パルス出力
|
ビット番号 |
機能 |
種類 |
詳細 |
表示器 |
|
LT4000 |
LT3000 |
|||||
a |
4(n-1)+0 |
パルス出力制御 |
コントロール ON中 |
1: 出力開始 0: 強制停止 |
||
b |
4(n-1)+1 |
加減速パルス設定 |
コントロール ON中 |
1: 有効 0: 無効 |
||
c |
4(n-1)+2 |
加速パルス設定 |
コントロール ON中 |
1: 有効 0: 無効 |
- |
|
d |
4(n-1)+3 |
パルス出力方向制御 |
コントロール ON中 |
1: 負方向(CCW) 0: 正方向(CW) |
- |
|
e |
4(n-1)+16 |
パルス出力状態 |
ステータス |
1: 動作中 0: 停止中 |
||
f |
4(n-1)+17 |
加減速パルス設定状態 |
ステータス |
1: 有効 0: 無効 |
||
g |
4(n-1)+18 |
設定パルス数出力完了 |
ステータス |
1: 設定した回数分のパルス出力が完了 |
||
h |
4(n-1)+19 |
パルス出力方向 |
ステータス |
1: 負方向(CCW) 0: 正方向(CW) |
- |
*各CHに該当するビット番号は、"n"にCH番号をあてはめて計算してください。
高速カウンタ(2相カウンタを含む)
|
ビット番号 |
機能 |
種類 |
詳細 |
表示器 |
|
LT4000 |
LT3000 |
|||||
a |
4(n-1)+0 |
高速カウンタ制御 |
コントロール ON中 |
1: カウント開始 0: 停止 |
||
b |
4(n-1)+1 |
一致出力設定 |
コントロール ON中 |
1: 有効 0: 無効 |
||
c |
4(n-1)+2 |
ONプリセット/OFFプリセット停止制御 |
コントロール ON中 |
1: 停止 0: 開始 |
- |
|
d |
4(n-1)+3 |
一致出力強制制御 |
コントロール ON中 |
1: 有効 0: 無効 |
- |
|
e |
4(n-1)+16 |
高速カウンタ状態 |
ステータス |
1: 動作中 0: 停止中 |
||
f |
4(n-1)+17 |
一致出力設定状態 |
ステータス |
1: 有効 0: 無効 |
||
g |
4(n-1)+18 |
ONプリセット/OFFプリセット停止状態 |
ステータス |
1: 停止中 0: 動作中 |
- |
|
h |
4(n-1)+19 |
一致出力強制制御状態 |
ステータス |
1: 有効 0: 無効 |
- |
*各CHに該当するビット番号は、"n"にCH番号をあてはめて計算してください。
パルスキャッチ
|
ビット番号 |
機能 |
種類 |
詳細 |
表示器 |
|
LT4000 |
LT3000 |
|||||
a |
4(n-1)+0 |
パルスキャッチクリア |
コントロール 立上り |
1: クリア |
||
e |
4(n-1)+16 |
パルスキャッチクリア状態 |
ステータス |
1: クリア完了 |
||
f |
4(n-1)+17 |
パルスキャッチ検出 |
ステータス |
1: 入力あり 0: 入力なし |
||
g |
4(n-1)+18 |
入力端子の現在の状態 |
ステータス |
1: ON 0: OFF |
- |
*各CHに該当するビット番号は、"n"にCH番号をあてはめて計算してください。
I/Oドライバ設定で指定した各CHを4ビット構成の情報として特殊I/Oの出力状態を表示します。
a:CH1の特殊I/O出力状態
b:CH2の特殊I/O出力状態
c:CH3の特殊I/O出力状態
d:CH4の特殊I/O出力状態
* "n"にCH番号をあてはめると、該当するビット番号"b"がわかります。
LT4000シリーズの場合、#L_ExIOSpOutで出力状態が確認できるのは高速カウンタの一致出力のみです。その他特殊I/Oの出力状態を確認するには、#L_ExIOSpCtrlを使ってください。
特殊I/Oパラメータ変更(#L_ExIOSpParmChg)
特殊I/Oパラメータ変更要求
I/Oドライバ設定で指定した各CHを4ビット構成の情報として特殊I/Oのパラメータ変更を要求します。
a:CH1の特殊I/Oパラメータ変更要求
b:CH2の特殊I/Oパラメータ変更要求
c:CH3の特殊I/Oパラメータ変更要求
d:CH4の特殊I/Oパラメータ変更要求
※特殊I/Oパラメータ変更要求ビットをONする際、先に該当するパラメータの変更を行ってください。
※加減速パルスのパラメータの変更は、ここではできません。加減速パルス用テーブル作成要求フラグで行ってください。
※加減速パルスのパラメータの読み出しを行う際、特殊I/O動作制御の加減速パルス設定フラグも同時にONしてください。
※"n"にCH番号をあてはめると、該当するビット番号"b"がわかります。
特殊I/Oパラメータ変更完了
I/Oドライバ設定で指定した各CHを4ビット構成の情報として特殊I/Oのパラメータ変更完了を通知します。
a:CH1の特殊I/Oパラメータ変更完了
b:CH2の特殊I/Oパラメータ変更完了
c:CH3の特殊I/Oパラメータ変更完了
d:CH4の特殊I/Oパラメータ変更完了
※"n"にCH番号をあてはめると、該当するビット番号"b"がわかります。
特殊I/Oパラメータ異常 (#L_ExIOSpParmErr)
特殊I/Oパラメータ変更時に変更するパラメータに異常があった場合、該当するビットがONになります。
PWM異常
※"n"にCH番号をあてはめると、該当するビット番号"b"がわかります。
パルス出力周波数異常
パルス出力パルス数異常
カウンタプリセット値異常
パルス初期出力周波数値異常
加減速パルスパラメータ警告
制限異常
※カウンタ入力制限異常は、ONプリセット値またはOFFプリセット値の下位16ビットが、xxxxFFFFh、xxxx0000hのときに発生します。
※パルス出力制限異常は、カウンタ入力の判断基準時間と、パルス出力の判断基準時間の総計が、パルス出力の最小パルス幅を超えているときに発生します。
詳細については、31.5.14 制限事項を参照してください。
加減速パルステーブル制御 (#L_ExIOAccelPlsTbl)
加減速パルス用テーブル作成要求
a:CH1の加減速パルス用テーブル作成要求 |
0:作成要求なし/1:作成要求あり |
b:CH2の加減速パルス用テーブル作成要求 |
0:作成要求なし/1:作成要求あり |
c:CH3の加減速パルス用テーブル作成要求 |
0:作成要求なし/1:作成要求あり |
d:CH4の加減速パルス用テーブル作成要求 |
0:作成要求なし/1:作成要求あり |
加減速パルス用テーブル作成完了
a:CH1の加減速パルス用テーブル作成完了
b:CH2の加減速パルス用テーブル作成完了
c:CH3の加減速パルス用テーブル作成完了
d:CH4の加減速パルス用テーブル作成完了
※"n"にCH番号をあてはめると、該当するビット番号"b"がわかります。
カウンタ入力専用動作制御要求
I/Oドライバ設定で指定した各CHを4ビット構成の情報としてカウンタ入力専用動作制御を要求します。
a:CH1のカウンタ入力専用動作制御要求
b:CH2のカウンタ入力専用動作制御要求
c:CH3のカウンタ入力専用動作制御要求
d:CH4のカウンタ入力専用動作制御要求
※"n"にCH番号をあてはめると、該当するビット番号"b"がわかります。
カウンタ入力専用動作制御応答
I/Oドライバ設定で指定した各CHを4ビット構成の情報としてカウンタ入力専用動作制御応答を格納します。
a:CH1のカウンタ入力専用動作制御応答
b:CH2のカウンタ入力専用動作制御応答
c:CH3のカウンタ入力専用動作制御応答
d:CH4のカウンタ入力専用動作制御応答
※"n"にCH番号をあてはめると、該当するビット番号"b"がわかります。
カウンタ外部入力制御(#L_ExIOCntInExtCtrl)
高速カウンタ、2相カウンタの拡張入力(プリロード/プリストローブ/マーカ)の制御や状態確認をするためのシステム変数です。
|
ビット番号 |
機能 |
種類 |
詳細 |
表示器 |
|
LT4000 |
LT3000 |
|||||
a |
4(n-1)+0 |
プリロード/プリストローブ動作完了確認 |
コントロール 立上り |
プリロード/プリストローブ動作完了ビット(e)がONになったことを確認し、このビットをONにしてください。 |
||
b |
4(n-1)+1 |
2相カウンタ入力のマーカ動作完了確認 |
コントロール 立上り |
2相カウンタ入力のマーカ動作完了ビット(h)がONになったことを確認し、このビットをONにしてください。 |
||
c |
4(n-1)+2 |
高速カウンタ制御 |
コントロール ON中 |
1: カウント開始 0: 停止 |
- |
|
d |
4(n-1)+3 |
拡張入力の許可 |
コントロール ON中 |
拡張入力機能(外部入力)を有効にします。外部入力を有効にするには、このビットをONにする必要があります。 |
- |
|
e |
4(n-1)+16 |
プリロード/プリストローブ動作完了 |
コントロール 立上り |
プリロード/プリストローブ入力をトリガにして、現在値をプリロード/プリストローブ値で書き換えるとONになります。 このビットは、プリロード/プリストローブ 動作完了確認ビット(a)をONにすると自動的にOFFになります。 |
||
f |
4(n-1)+17 |
2相カウンタ入力のマーカ動作完了 |
コントロール 立上り |
マーカ入力をトリガにして、現在値をマーカ値で書き換えるとONになります。 このビットは、2相カウンタ入力のマーカ動作完了確認ビット(b)をONにすると自動的にOFFになります。 |
||
g |
4(n-1)+18 |
高速カウンタ状態 |
ステータス |
1: 動作中 0: 停止中 |
- |
|
h |
4(n-1)+19 |
拡張入力状態 |
ステータス |
1: 外部入力有効 0: 無効 |
- |
*各CHに該当するビット番号は、"n"にCH番号をあてはめて計算してください。
高速カウンタの入力状態を示します。I/Oドライバ設定で高速カウンタを設定したCH番号によって使用するビットが決まります。
|
ビット番号 |
機能 |
種類 |
詳細 |
表示器 |
|
LT4000 |
LT3000 |
|||||
a |
4(n-1)+0 |
到達フラグのクリア |
コントロール 立上り |
上限/下限への到達フラグ(e)をOFFにします。 |
- |
|
e |
4(n-1)+16 |
上限/下限への到達フラグ |
ステータス 成立時 |
カウンタモードが[リング]、[リニア]の場合に、現在値が上限値または下限値に到達するとONになります。 条件: カウンタ現在値=上限値(下限値) |
- |
|
f |
4(n-1)+17 |
プリセット値(小)との比較 |
ステータス 成立中 |
現在値がプリセット値(値が小さい方)以上であればONになります。 アップカウンタ時の条件: プリセット値(小)<=カウンタ現在値 |
- |
|
g |
4(n-1)+18 |
プリセット値(大)との比較 |
ステータス 成立中 |
現在値がプリセット値(値が大きい方)以上であればONになります。 アップカウンタ時の条件: プリセット値(大)<=カウンタ現在値 |
- |
|
h |
4(n-1)+19 |
プリセット値(大/小)との比較 |
ステータス 成立中 |
現在値がONプリセット値とOFFプリセット値の間にあればONになります。 アップカウンタ時の条件: プリセット値(小)<=カウンタ現在値<プリセット値(大) |
- |
*各CHに該当するビット番号は、"n"にCH番号をあてはめて計算してください。
a,e: 上限/下限への到達フラグとクリアビット
上限/下限への到達フラグ(e)とクリアビット(a)の動作について説明します。
カウンタモードは[リング]、カウンタ動作は[アップカウント]です。
#L_HSC*_HCV: カウンタ現在値
e: 上限/下限への到達フラグ a: 到達フラグのクリアビット |
1) カウンタ現在値(#L_HSC*_HCV)が上限に到達すると、上限/下限への到達フラグ(e)がONになります。
2) 到達フラグのクリアビット(a)をONにすると、上限/下限への到達フラグ(e)はOFFになります。
3) 到達フラグのクリアビット(a)をOFFにします。
4) 上限/下限への到達フラグ(e)がONしている間はカウンタ現在値(#L_HSC*_HCV)の上限値へ到達は検出できません。
f,g,h: プリセット値とカウンタ現在値の比較
カウンタ現在値がプリセット値と比べ、大きいのか小さいのかが判断できます。
プリセット値にはONプリセット値とOFFプリセット値がありますが、ビット"f"には小さい方のプリセット値との比較結果が格納され、"g"には値が大きい方のプリセット値との比較結果が格納されます。
#L_HSC*_HCV: カウンタ現在値 B: プリセット値(大) A: プリセット値(小)
f: プリセット値(小)との比較 g: プリセット値(大)との比較 h: プリセット値(大/小)との比較 |
f. プリセット値(小)との比較
1) アップカウント時、カウンタ現在値(#L_HSC*_HCV)がAに達すると"f"はONになり、現在値が上限に達してリセットされると"f"はOFFになります。
2) カウンタ現在値が再びAに達すると"f"はONになり、途中でカウンタ現在値がリセットされると"f"はOFFになります。
3) ダウンカウント時、カウンタ現在値がAに達すると"f"はOFFになります。
g. プリセット値(大)との比較
4) アップカウント時、カウンタ現在値(#L_HSC*_HCV)がBに達すると"g"はONになり、現在値が上限に達してリセットされると"g"はOFFになります。
5) ダウンカウント時、カウンタ現在値がBに達すると"g"はOFFになります。
h. プリセット値(大/小)との比較
6) アップカウント時、カウンタ現在値(#L_HSC*_HCV)がAに達すると"h"はONになり、Bに達すると"h"はOFFになります。
7) ビット"h"がONしている間にカウンタ現在値がAからBの範囲外になった場合、"h"はOFFになります。
8) ダウンカウント時、カウンタ現在値がBに達すると"h"はONになり、Aに達すると"h"はOFFになります。
LT4000シリーズを使用する場合、#L_PLS*_ACCは加速時間の指定となります。
HSC方式
CH*のイベントモード時のタイムベース(#L_HSC*_TB)