接続する表示器の常時通信量の合計が8090以下になるようプロジェクトを作成してください。上限値を超えた場合は、接続を試みたスレーブ表示器はアクセスを拒否されます。また、マスター表示器のみで上限値を超えた場合、スレーブ表示器は接続できません。
データ通信量の計算方法については、以下を参照してください。
7.6.2 通信量の計算方法
設定内容の詳細は設定ガイドを参照してください。
5.4.7 システム設定[本体設定]
- [拡張機能設定]の設定ガイド
プロジェクトは、転送する表示器それぞれに対してご準備ください。すべてのプロジェクトデータは同じバージョンのGP-Pro EXで作成し、システム設定[周辺機器設定]-[接続機器設定]の項目はすべて同じ設定にしてください。
複数の表示器間で部品の制御デバイスに、接続機器上の同一アドレスを設定すると正常に動作しないことがあります。
例えば、データ一括表示グラフのコントロールワードに同一のアドレスを設定した場合、マスター表示器でグラフの更新操作を行っても、マスター表示器のグラフが更新されず、スレーブ表示器のグラフが更新されるという現象が発生します。こういった現象が起きる場合は、表示器ごとに異なるアドレスを設定してください。
システム設定[本体設定]-[表示設定]タブ内にある[接続機器へ反映]にチェックが入っている場合、システム先頭デバイスを、マスター表示器とスレーブ表示器で同じにすると、すべての表示器で値を共有します。
例えば、切り替え画面番号を共有すると、マスター表示器とすべてのスレーブ表示器の画面が同期して切り替わります。
表示器の設定
Etherマルチリンク機能を使用するには、使用する各表示器にイーサネットの設定(IPアドレス、ポート番号など)を行う必要があります。
オフラインモードに移行します。
M.1.2 オフラインモードへの入り方
[本体設定]-[イーサネット設定]をタッチし、IPアドレスなどの設定を行います。
M.4.1 表示器にIPアドレスを設定したい
設定例
表示器 |
IPアドレス |
サブネットマスク |
ポート |
マスター |
192.168.0.1 |
255.255.255.0 |
8000 |
スレーブ1 |
192.168.0.10 |
255.255.255.0 |
8000 |
スレーブ2 |
192.168.0.20 |
255.255.255.0 |
8000 |
GP-Pro EXの設定(マスター表示器用)
[プロジェクト]メニューの[システム設定]-[本体設定]をクリックし、[拡張機能設定]タブを開きます。
[動作モード]で[マスター]を選択します。
マスター表示器と通信できるスレーブ表示器を制限したい場合は、[フィルタリング]をクリックして、接続を許可するスレーブ表示器のIPアドレスを設定してください。(例 : 192.168.0.10)
画面データを作成し、表示器に転送します。
GP-Pro EXの設定(スレーブ表示器用)
[プロジェクト]メニューの[システム設定]-[本体設定]をクリックし、[拡張機能設定]タブを開きます。
[動作モード]で[スレーブ]を選択します。
GP-Viewer EX機能が有効に設定されている場合は[スレーブ]を選択できません。[システム設定]-[本体設定]の[遠隔監視設定]タブで、[Viewer機能]を無効にしてください。
マスター表示器のIPアドレスを[マスターIPアドレス]に入力します。(例 : 192.168.0.1)
画面データを作成し、表示器に転送します。
スレーブ表示器が対応していない接続機器はEtherマルチリンク接続できません。