7.8.2 タグの整合性チェック

Siemens AGをお使いの場合は、システム変数を使用して表示器のプロジェクトファイルにインポートしているタグと接続機器のタグが同じかどうかを確認できます。

タグの整合性チェックは表示器の運転中に実行できます。

チェック結果はCSV形式のファイルに保存されます。

整合性チェックの操作手順

次の手順で整合性チェックを実行します。システム変数の詳細は以下を参照してください。

  1. #H_TagConsistencyConfigで整合性チェックの対象やチェック結果の保存先を設定します。
    以下のように設定してください。

    ビット

    設定値

    設定内容

    0

    1

    チェック結果の保存先 : USBストレージ

    4

    1

    同じファイル名のチェック結果があった場合の設定 : 上書きしない

    8~9

    00

    チェック結果を保存した日付のフォーマット : yy/mm/dd

    16~17

    00

    整合性チェックの対象 : プロジェクトファイルにインポートされているすべてのタグ

    24~27

    0001

    チェック結果に使用する言語 : 日本語

    上記以外

    0

    予約

  2. #H_TagConsistencyTriggerをONにします。整合性チェックが開始されます。

  3. 整合性チェックが完了すると、#H_TagConsistencyStatusのビット1がONになります。チェック結果を確認し、#H_TagConsistencyTriggerをOFFにしてください。

チェック結果の保存

タグの整合性チェックを実行すると、システム変数#H_TagConsistencyConfigのビット0で指定した保存先に[CONSISTENCY]フォルダが作成され、次のようなフォルダ構成でチェック結果が出力されます。

名称

種別

内容

日付

フォルダ

整合性チェックの実行日ごとにフォルダが作成されます。フォルダ名は#H_TagConsistencyConfigのビット8~9で設定した日付のフォーマットになります。

シリーズ名

フォルダ

チェックを行った接続機器のシリーズ名のフォルダが作成されます。

機器名

ファイル

チェックを行った接続機器名でチェック結果のファイルが作成されます。

 

チェック結果のフォーマット

タグの整合性チェックを実行すると、チェック結果がCSV形式のファイルで出力されます。以下はMicrosoft Excelで開いた場合を例としています。

ヘッダ情報

Date : 保存した日付(#H_TagConsistencyConfigのビット8~9で設定した日付のフォーマットにしたがって保存されます。)

Time : 保存した時刻

Series : 整合性チェックを行ったシリーズ名

Plc : 整合性チェックを行った機器名

 

データ部

No. : エラーの発生番号

Error code : 発生したエラーのコード

Tag name : エラーが発生したタグ名

Error message : 発生したエラーのメッセージ

 

エラーコードとエラーメッセージの詳細は「表示器で表示されるエラー」を参照してください。
T.7.1 表示器共通

接続機器特有のエラーコードとエラーメッセージについてはGP-Pro EX機器接続マニュアルの「エラーメッセージ」を参照してください。